1. ホーム /
  2. TOKEN /
  3. VeChain と VET,VTHOトークン

VeChain と VET,VTHOトークン

以下ではVeChain と VET,VTHOトークンの設計について考察する。記載内容についてはホワートペーパー等により知り得た客観的事実、そして我々が各国を回る中で得た知識・経験に基づいており、都度追記・修正を加えるものとする。また、本記事はトークンの将来的な価格変動に関して一切の責任を負わない。 

Update : 2018/5/6

概要

VeChainとは、企業向けのブロックチェーンサービスである。VeChainを使うことで、企業は各種金融サービスやサプライチェーン管理などをブロックチェーン上での管理に移行させることができ、エコシステムの改善を図れる、というわけだ。
VeChainはEthereumのコードを元に作られており、そのベースとなる設計は下図の通りである。

VEN
引用:https://cdn.vechain.com/vechain_ico_ideas_of_development_en.pdf

各コンポーネントの詳細な設計については不明であるが、Ethereum同様、ブロックチェーン上に構築されるアプリケーションの実装はスマートコントラクトを用いて行われるようである。各コンポーネントの開発にコードネームがついており、公式サイトQ&Aから推測するに、現在、ブロックチェーンレイヤーの約半分の開発を終えている段階と考えられる。

ちなみに、VeChainでは各アプリケーションの作成時に固有のドメインが設定される。例えば”com.VeChain.dbname.tablename”といった具合だ。そして、VeChainにおけるアドレスは、VID (VeChain ID)と呼ばれ、各アプリケーションのドメインに個人のIDを付与したものをハッシュ関数にかけて生成されるようだ。下図はその概要図である。

VET
引用:https://cdn.vechain.com/vechain_ico_ideas_of_development_en.pdf

VeChainは現在クローズドで開発中であり、中国の企業を中心に様々な提携が報じられているが、実際に稼働しているサービスはまだない。また、日本を含めたアジアを中心に111のノードが立てられているとのことであるが、その詳細も不明である。

ユースケース

公式のホームページにて、産業別にVeChainの用途を簡単に示しているが、実際に使えるサービスはまだない状態だ。
デベロッパーツールも同様である。GitHubでweb3.jsを使ったライブラリのみが公開されているが、前述した通り、VeChainはEthereumをベースに開発されており、同ライブラリは、同ライブラリを使うことでweb3.js APIをVeChainのAPIに互換性のもったものに変えることを目的としているようだ。したがって、VeChainがクローズドである現段階では、それらに関しても特にユースケースはない。

トークン設計

VeChainには、VeChainトークン(VET)とVeThorトークン(VTHO)の二つがある。以下に記した内容が両者の簡単なすみ分けであるが、トークンの詳細については定まっていないようで、ホワイトペーパーにも詳細なトークンの設計は記述されていない。

VET
ICOの際に配布されたERC20トークンであるが、VeChainローンチ後、VeChain上で扱われるVETトークンと1:1で交換される予定である。
チェーン上に新規にアプリケーションを作成する際や、チェーン上を横断するアプリケーションの利用やトランザクション手数料として使われる。

VTHO
単一的なアプリケーションの使用料として使われる。

ディストリビューション

VeChainはコンセンサスアルゴリズムに何を採用するのか明らかにしていない。そもそも、VeChainのサービス自体が中央集権的、すなわち、VeChainの運営主体が管理する設計である可能性もあり、ディストリビューションに関する議論を現段階で行うことはできない。
ちなみに、2017/8月にICOを行っており、総発行量1,000百万VENの内、41%を一般ユーザーへ配布している。

ロードマップ

2Q/2018を目標に、ウォレットやブロックチェーンのローンチし、VETトークンの交換を完了する計画である。また、VeChainが企業のエコシステムを改善するためには、ブロックチェーンとスマートコントラクトの実装に加え、IoT、つまり、ハードウェアの面で新たなプロダクトを生成する必要があり、4Q/2018を目処にそれらも完了する計画であるとのことだが、現状、開発は遅れていると考えられる。

投稿者プロフィール

Baroque Street 編集部
Baroque Street 編集部
暗号通貨のシンクタンク。
アジア、ヨーロッパを中心に各種関連企業にヒアリングを行い、各国の法規制やトークンの設計、取引所の運営等を調査している。