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Originトークン

以下ではOrigin PlatformおよびOriginトークンの設計について考察する。記載内容についてはホワートペーパー等により知り得た客観的事実、そして我々が各国を回る中で得た知識・経験に基づいており、都度追記・修正を加えるものとする。また、本記事はトークンの将来的な価格変動に関して一切の責任を負わない。 

Update : 2018/8/20

概要

Origin Platformは、Origin Protocol, Incが開発を進める、ブロックチェーン上にマーケットプレイスを構築するためのプラットフォームであり、OriginトークンはOrigin Platformにおけるユーティリティトークンである。Origin PlatformはEthereumのスマートコントラクトで実装されており、OriginトークンはERC20に準拠している。
Origin Platformは、UberやAirbnbといった個人間でのモノ・サービスのやり取りが行える分散型のマーケットプレイスを簡単に実装できるプラットフォームだ。中央集権的な仲介者を排除することによって、仲介者に支払っていた20~30%の手数料を大幅に削減することを目指している。
Origin Platformは以下の3つから構成される。

Origin Protocols
Origin Protocolsは、Origin Platformにおける最もコアとなる機能だ。Origin Protocolには、利用者のアイデンティティ識別や評価、リスティングの作成・発行といったマーケットプレイスの基本機能を定義するオープンソースのプロトコルが含まれる。これらのプロトコルは、既に述べたようにEthereum上のコントラクトに実装されるが、IPFS(注1)を組み合わせることによって有効になる。スケーラビリティの最適化とストレージコストを最小限に抑えるために、価格などの重要なデータはブロックチェーン上に直接書き込まれるが、画像やレビューといったデータはIPFSに格納され、コントラクトと紐づけられる。

注1: IPFS(InterPlanetary File System)は、Protocol Labsより開発が進めれられているP2Pネットワーク上で動作するハイパーメディアプロトコルのこと。HTTPがロケーション指向型のプロトコルであるのに対し、IPFSはコンテンツ指向型のプロトコルである。

Origin Developer Libraries
Origin Developer Librariesは、Origin Platformを利用しやすくするための開発者向けライブラリ群の総称である。具体的には、Webアプリケーション開発者用のJavascriptライブラリ「Origin.js」の開発が進められている。

Origin Decentralized Application (Origin DApp)
Origin DAppは、Origin Protocolsを利用したオープンソースのWebアプリケーションである。このDAppはIPFSへの接続にjsクライアント(js-ipfs)を使用し、MetaMask、Toshiなどの一般的な暗号通貨ウォレットとの円滑な統合のためにweb3.jsを使用する。

なお、Origin Platformの各Githubリポジトリは次の通り。
Origin DApp: https://github.com/OriginProtocol/demo-dapp
Origin.js: https://github.com/OriginProtocol/origin-js
Origin Protocols: https://github.com/OriginProtocol/origin-js/tree/master/contracts

ユースケース

RinkebyテストネットでOrigin DAppのデモが動いている。一般のユーザーでもブラウザ上でユーザー登録をすることでマーケットプレイスにリスト等をすることが可能だ。
Originは100%オープンソースであることを主張しており、コードをフォークしてオリジナルを作成することや、ユーザー独自のプライベートチェーンへ実装することを推奨している。また、その手順や対応しているウォレットの情報などもGithubにわかりやすく明記されている。

トークン設計

Originトークンは既に述べた通り、Ethereumを利用したERC20に準拠するユーティリティトークンだ。総発行量は10億トークンと想定されているが、執筆時点で未発行のためOrigin Protocol, Incの裁量によって拡大または縮小される可能性がある。
大きな方向性として、OringinトークンはOrigin Platformのガバナンスに用いられることが判明している。また、Origin Platformのエコシステムに加わるためのインセンティブとして使用される予定である。

ディストリビューション

Origin Protocol, Incは、Origin Platformのローンチ前に3回の調達ラウンドを実施している。2017年11月にAdvisor Round、2018年4月にStrategic Round、2018年6月にCoinList Roundとして、計3,800万米ドルを調達した。各ラウンドの出資者には、そのラウンドに応じて以下のようにトークンが付与される予定だ。

– Advisor Round
総発行量の2%に加え、250万米ドルをOriginトークン発行時の公正市場価値(注2)で割ったものに142.85%を掛けた量のトークンを付与する。
– Strategic Round
投資金額をOriginトークン発行時の公正市場価値で割ったものに125%を掛けた量のトークンを付与する。
– CoinList Round
投資金額をOriginトークン発行時の公正市場価値で割ったものに110%を掛けた量のトークンを付与する。

注2: “公正市場価値”と称しているが、Origin Protocol, IncがOriginトークンローンチ時に独自の裁量で決定する価値である。

Originトークンの分配は、Origin Protocol, Incの従業員・コンサルタント・顧問向けに25%が固定で確保されるが、残りの分配比率は公正市場価値によって変動する。Origin Protocol, Incはトークン発行時の公正市場価値をおよそ0.15米ドル程度で見積もっているようで、仮に公正市場価値が0.15米ドルになった場合の分配比率は次の通りだ。

– 42.5% : Origin Protocol, Incの保有分
– 25.0% : Origin Protocol, Incの従業員・コンサルタント・顧問
– 23.7% : Strategic Roundの参加者
– 4.4% : Advisor Roundの参加者
– 4.4% : CoinList Roundの参加者

また、すべてのトークンは購入日から1年間もしくはOrigin Platformのローンチから3か月間のロックアップ期間が設けられている。

ロードマップ

執筆時点では、2018年第3四半期にOrigin DAppのベータ版をローンチし、同四半期中にEthereumメインネットにもローンチする予定となっている。2019年にはサードパーティからDAppが公開されるよう働きかける計画だ。

投稿者プロフィール

Baroque Street 編集部
Baroque Street 編集部
暗号通貨のシンクタンク。
アジア、ヨーロッパを中心に各種関連企業にヒアリングを行い、各国の法規制やトークンの設計、取引所の運営等を調査している。