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イギリス暗号通貨動向(法規制等)

以下ではイギリスの暗号通貨に関する情報を中心に、その国の生活その他に関する情報についても書き記す。記載内容についてはメディア報道等により知り得た客観的事実、そして我々が各国を回る中で得た知識・経験に基づいており、都度追記・修正を加えるものとする。

Update : 2018/7/10

注目都市

ロンドン

英国の首都。世界有数の金融都市としても知られ、もはや説明は不要であろう。ロンドンを拠点に活動する暗号通貨関連業者は多く、国民についても日本同様多くの人が暗号通貨に興味を持ち投資している。日本に比べユーザーのリテラシーは高い。

マンチェスター

英国北西部の港湾都市であり、ビートルズの出身地としても知られる。2016年にイスラエル発の暗号通貨企業Coluがリバプールで独自通貨の試験運用を行なったとの報道有り。Meet-upの開催や
ATM設置も確認できる。

バーミンガム

マンチェスターに並ぶ英国主要都市。上記都市と同様にMeet-up開催やATM設置等確認できる。

取引所

Bitstamp                                   

2011年に英国で設立された暗号通貨交換業者。英国(ロンドン)のほか米国(カリフォルニア)、ルクセンブルクに拠点を持つ。2016年にはEUで初めて暗号通貨の金融機関としてライセンスを獲得。取扱通貨はBTC,ETH, XRP,BCH,LTCの5通貨でUSD,EURで取引が可能。APIの提供も行なっており、当社BTCの取引価格は他企業が後悔している価格指標や参考基準レートの計算にも使われている。スイスのネット銀行であるSwissquoteや資産管理銀行のCACEIS、さらにRipple社と提携を結んでいる。

Coinbase                                       

2012年設立、ユーザー数1,000万人を超える米国大手暗号通貨交換業者。サンフランシスコに本社を構え、ニューヨーク、シカゴさらには英国(ロンドン)にも拠点を持つ。世界32カ国にサービスを提供し、取扱通貨はBTC,ETH,BCH,LTCの4通貨であり、USD,EURの他SGD,CADでも購入が可能。2018/6月にETCの上場が発表されたが、執筆現在まだ取引はできない。Segwit対応済。販売所、取引所、API、POS提供の他Coinbase Index Fundを米国在住の一部の認定投資家にのみ提供している。英国ではBTC,ETH,LTCの3通貨のみ取引可能。

Bittylicious                                

2013年に英国で設立された暗号通貨販売業者。英国(ロンドン)に本社を構える。取扱通貨はBTC, ETH,BCH等の主要通貨を含め16通貨であり、USD,EUR,GBP,THBで取引が可能。メールアドレスでユーザー登録することで、銀行送金あるいはクレジットカードで購入が可能であるが、現在資産を売却することはできない。

Luno                                       

2013年に南アフリカで設立された暗号通貨交換業者。2017年に事業所名を「BitX」から「Luno」に変更。現在は英国(ロンドン)に本社を構え、シンガポール、南アフリカ(ケープタウン)に拠点を持ち、世界40カ国を超える国にサービスを提供している。取扱通貨はBTC,ETHの2通貨であり、USD,EUR,ZAR,NGN,MYR,IDRで購入が可能。取引量の大半を南アフリカのZAR建てが占める。マレーシアの拠点設立準備中。Segwit対応済。

Bitbargain                               

2012年に英国で設立された暗号通貨交換業者。英国(バーケンヘッド/リバプールの近く)に本社を構える。取扱通貨はBTC,BCH,LTCの3通貨であり、GBPで取引が可能。当社はユーザーにマーケットプレイスを提供し、個々が売り手、買い手としてプラットフォームに登録することでP2P取引が行われる。英国の銀行口座保有者のみ参加が可能で、取引は銀行振込によって行われる。

Quickbitcoin                                       

2013年に英国で設立された暗号通貨販売業者。英国(ロンドン)に本社を構える。取扱通貨はBTC,BCH,LTCの3通貨であり、GBPで取引が可能。インスタント取引を謳っており、ユーザーは銀行振込で当社の口座に直接振り込むことで即時購入が可能。登録にはKYCプロセスが必要。

Bitboat                                       

2015年に英国で設立された暗号通貨販売業者。英国(ロンドン)に本社を構え、主にイタリアとフランスへサービス提供を行なっている。取扱通貨はBTC,ETH,ETC,LTC,DASH,DOGE,XMRの7通貨であり、EURで取引が可能。販売所でのユーザー登録は不要であるが、決済をモバイル決済アプリNeosurfを介して行う為、当アプリのアカウント作成が必要となる。

Coinfloor                                      

2012年に英国で設立された暗号通貨交換業者。英国(ロンドン)に本社を構え、シード期にはVCや個人投資家を含め複数の投資家から資金調達している。共同設立者のMark Lamb氏は英国で初期のビットコイン投資家としても知られ、フランスのForbe氏に名前が載った経歴を持つ。取扱通貨はBTC,BCHの2通貨であり、USD,EUR,GBPの他PLNでも取引が可能。個人と法人両方で登録が可能であり、取引所の他OTCサービス、APIの提供を行う。

CEX.io                                        

2013年に英国で設立された暗号通貨交換業者。英国(ロンドン)に本社を構えるが、米国にも会社登記を行なっている。設立当初はマイニングプールとしても知られるGhashと提携しマイニングを主業としていたが、2016年以降はGhashを閉鎖し取引所として本格的に事業を展開している。取扱通貨はBTC,ETH,XRP,BCH等主要通貨含め8通貨であり、USD,EUR,GBPの他RUBでも取引が可能。販売所、取引所、アフィリエイトを提供し、販売所ではクレジットカード購入、取引所では信用取引も可能となっている。

Coincorner                                       

2014年に英国で設立された暗号通貨交換業者。英国(マン島)に本社を構える。取扱通貨はBTC,ETH,XRP,LTCの4通貨であり、45カ国以上にサービスを提供している。ユーザーは登録後、独自ウォレットを通じてクレジットカードでの入金、資産売買そして授受が可能となっている。アフィリエイトも提供。

Cubits                                       

2014年に英国で設立された暗号通貨交換業者。英国(ロンドン)に本社を構え、ドイツ(ベルリン)、マルタにも拠点を持つ。取扱通貨は現状BTCのみであり、JPYを含む世界28通貨で取引が可能である。法人向けのビットコイン決済サービスの提供も行なっている。

法規制

FCA(英国規制当局)                                      

Financial Conduct Authorityは英国の金融監督機構である。FCAは2018年4月に暗号通貨デリバティブに関するガイドラインを発表し、デリバティブサービスを提供する暗号通貨企業に対し認可取得を義務付けている。

暗号通貨タスクフォース                                       

2018年3月に暗号通貨技術の規制や支援を目的に設置された専門組織。イングランド銀行(英国中銀)とFCA(英国規制当局)が参加し業界全体の基準を作成しようとしているが、現状具体的な話は出ていない。

規制サンドボックス                                       

2014年にFCAが企業によるイノベーション促進の為に定めた特区制度。参加企業は市場による規制を直接的に受けることなく、FCAサポートのもと製品やサービスの試験的事業を行うことができる。2018年3月には英国内で制度が上手く回っていることから世界的なサンドボックスを導入するとの発表があった。今年に入り暗号通貨・ブロックチェーン企業による申請が増えている。

政府                                       

英国現地の暗号通貨企業からは政府はブレグジット(英国EU離脱)問題に追われていて暗号通貨規制にまで手が回っていないとの声が多く聞かれた。しかしながら、暗号通貨に対しては寛容な姿勢を示しており厳格な規制が近くで敷かれることは考えづらいだろうとのことである。

商業銀行                                       

商業銀行は依然として暗号通貨関連の口座開設には慎重な姿勢を取りながら、Barclays銀行では行内に暗号通貨トレード部署の立ち上げを検討との報道もあり、シンガポールなどと比べて比較的寛容であるようだ。

税制                                       

現状、暗号通貨税制に関する具体的な取り決めは無い。

自国通貨

自国通貨イギリスポンド(GBP)を使用。USD,EUR,JPYに並び通貨の信用度も高い。

イングランド銀行(英国中銀)が英ポンドペグのデジタル通貨導入を検討との報道が一部見られたが、現在は検証段階で具体的な話は出ていない。

決済

NFC対応のカード決済が主流。

暗号通貨決済については、レストラン、雑貨屋、オンラインショップ等ビットコイン決済を受け入れる店舗、施設は次第に増えている。暗号通貨交換業者であるLunoのブログではその一例を確認することができる

ICO

Populous

インボイスファイナンスプラットフォーム
詳細はこちら

Medicalchain

医療サプライチェーンプラットフォーム
詳細はこちら

Funfair

カジノプラットフォーム

Aventus

チケット売買プラットフォーム

Arbidex

取引プラットフォーム

Electroneum

通貨プラットフォーム

Lendingblock

レンディングプラットフォーム
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Dovu

モビリティデータプラットフォーム
詳細はこちら

Maecenas

芸術品投資プラットフォーム

Tigereum

メッセージプラットフォーム

Moans

バンキングプラットフォーム

Cryptopay

暗号通貨プリペイドカード

個別企業動向

Wirex

暗号通貨デビットカード企業。2014年に設立し「E-coin」という企業名で活動していたが、同名企業が多く差別化できないという理由で2016年に現在の社名にリブランディングを行った。英国(ロンドン)に本社を構え、シンガポール、米国(トロント)、カナダ(トロント)、日本(東京)、ウクライナ(キエフ)にも拠点を持つ。規制の影響で現在サービスは欧州地域に限定されているが、米国のBitpayに並び現時点でカード発行が可能な限られた暗号通貨デビットカード企業である。現在の対応通貨はBTC,LTCの2通貨であり、USD,EUR,GBPそれぞれのカードを発行することができる。近日XRPにも対応予定。SBIやソフトバンクが資本参加しており日本にもサービス展開していたが、現在日本ユーザーは発行申請することができない。しかし、オフィスは丸の内にあり、現在もサービス再開に向けて動いている。ヨーロッパに居住権を持っていれば、日本のパスポートでも作成することは可能。

Bitfury

暗号通貨・ブロックチェーンテクノロジー企業。顧客に対しソフトウェアやハードウェアソリューションの提供を行う。欧州だけでなく米国やアジアにも拠点を持つ。アイスランドとジョージア共和国にはブロックチェーンデータセンターを開設し研究開発に励んでいる。Founderはカンファレンス等にもよく登壇しており、業界内でも認知度は高い。

DS-Exchange

暗号通貨ウォレット企業。独自ウォレットの開発を行っており、ユーザーはそれを通じてビットコインの資産管理、授受ができる。

Lamassu

ビットコインATMの開発製造会社であり、ポルトガルに製造拠点を持つ。世界各国のビットコインATM運営企業に自社開発したATMを売っている。

関連イベント

Meet-up

ビットコインATMの開発製造会社であり、ポルトガルに製造拠点を持つ。世界各国のビットコインATM運営企業に自社開発したATMを売っている。

Conference

ロンドンでは毎年多くの暗号通貨・ブロックチェーンカンファレンスが開催されている。いずれも業界の「有識人」が登壇し何かテーマについてディスカッションする内容だが、中にはプロモーションが主となっているものもあり、参加する際には無駄な時間を過ごさない為にも何か明確な目的を持つ必要がある。

政治経済

2016年6月に国民投票が行われ僅差であったが英国のEU離脱派が勝利した。その直後キャメロン前首相が辞任し、2017年には後任として首相に就任したメイ首相が総選挙を前倒し実施する等政局が落ち着かないまま、執筆現在においてもEU離脱法案を巡って強硬派と穏健派とが対立している。

 暮らし

ロンドンでは公共交通機関を利用する際にオイスターカード(電子カード)で支払うことで料金が通常料金の半額になる。デポジットが5£必要であるが、余程短期間の滞在でない限り購入することを勧める。

投稿者プロフィール

Baroque Street 編集部
Baroque Street 編集部
暗号通貨のシンクタンク。
アジア、ヨーロッパを中心に各種関連企業にヒアリングを行い、各国の法規制やトークンの設計、取引所の運営等を調査している。